兄がしてくれたこと
そもそも、私が発病したきっかけとなったのは、母が勧めた転職だった。
病気のまま、時間だけが過ぎていった。
本来なら働けていた時間。
働いていても、仕事と闘病の両立。
本当に苦しかった。
最近、兄がこう言った。
私が発病したのは母のせいではないか、と。
あながち間違いではないため、何も言えなかった。
そして、兄が起こした行動は……
私が居ない間にそれをそのまま母に話してくれた。
母は酷く自己嫌悪に陥り、
これからの医療費を負担すると言ってくれた。
「ごめんね」
私にはこの言葉しか出てこなかった。
母は
「謝るのはお母さんの方だよ」
そう言ってくれた。
この病気と闘いはじめて、もう10年が過ぎたけれど、とても嬉しい出来事だった。
これからも、暖かい家庭でありたいと強く願う。
児相は何やってんだ
児童相談所に自ら虐待を訴えてきた児童の保護を見送るだなんて…
何やってんだ、としか言いようがない。
私も虐待を受けて育った。けれど誰にも言えず大人になった。
親が『しつけ』だと言い張っても、子どもが『虐待』だと認識したなら
それはもう虐待じゃないの?
中学生なら、しつけと虐待の違いくらい分かるよ…
よそのご両親との接触もあっただろうし、『うちの親のしつけって何か違う』と思ったことと思う。
最後の頼みの綱であっただろう児童相談所に見殺しにされ、そして自らを死に追いやったその子どもは……
大人からの愛情を知ることなく亡くなったのかと思うとこちらまで辛い。
児童相談所に赴くにも、親から感じる恐怖心と闘いながらも決死の思いだっただろうに…
ご冥福をお祈りすると共に、どうか生まれてきた命を守ってあげてほしい。
二度とこんなことが起こりませんように。