生きてる証を残してみる

精神疾患10年目を迎えた私の自由きままに綴る言の葉。日々思ったことや感じたことを残してみることにしました。

言葉を選んでもらいたかった…我儘でしょうか

ジャズのコンサートに招待された母が、弟を連れて行った。
帰ってきた母は何やら浮かない顔つきで、弟は帰るなり自室に籠もって鍵をかけてしまった。

何があったのか母に尋ねたところ、
緊張して拍手も何も出来なかった弟に、そのジャズ演奏者のうちの一人の方が
「日本語はわかる?」と声をかけたそうで。

………


ちょっと待って!?
慣れない場所で固まるのはよくある話で…というか、見た目にも障害をもっていると分かる弟に向かって
「日本語はわかる?」
は無いんじゃないでしょうか。
日本語くらい理解してますよ。

他の観客もいる前で注目されるようなことを言われて、さぞ傷付いただろうと思います。
話を聞いた私は、
「私ならその場で席を立って帰るわ。よく最後まで居たね!?」
と、母に怒りをぶつけてしまいました。


良かったことも嫌だったことも、ずっと忘れない弟は、今後一切コンサートへは行かないでしょう。
弟の世界が広がるチャンスだったのに…


もっと違う言葉をかけてもらえたなら、きっと笑顔で帰ってきたはずなのに。
無理に優しくして下さいなんて言いませんし思ってもいません。

ただ、障害があろうと同じ人間同士、言葉は選んでほしいと思います。

私の我儘でしょうか。